自分をひっかき回せ!

先週末、ロサンゼルスで私がずっと関わってきたJapan Film Festival が行われました。全員がボランティアで、本業の仕事のかたわら、これだけのイベントをやり遂げるのは、正直本当に大変でした。

 

運営に関わったコミッティーのメンバーは、最後の最後まで準備に追われ、体力的にも、精神的にも極限まで達しヘロヘロになりながらも、笑顔で当日を迎えました。まさか、こんな一生懸命に仕事をするなんて、私、全然想定外だったの。そんな大変なこと、やる必要なんてどこにもないのにねー。

 

他のメンバーは「映画が好きだから」とか「日本映画をもっとハリウッドに知って欲しい」とか「映画関係者とのコネクションが欲しい」とか「大きな仕事につなげたい」とか、、、それなりに目的があったようだったけど、私はというと、、、

 

明確な目的はなかったんですよ。「日本の映画界の人たちにもアレクサンダーテクニックを知って欲しい」。。。どこかにそんなスケベ心はあったかもしれないけど(笑)。

 

ただし「映画祭を成功させる」というビジョンだけは揺らぐものがなかった。

 

たまたま(?必然?)そんな機会がやってきて。。。「私の能力が役に立つなら喜んでやりますよ、使ってください」と、人生に自分を差し出した感じかな。ある意味、それこそが、この世に自分が存在する理由でもある気がするのね。ちょっと大げさだけど(笑)!だったら、一生懸命やる以外に選択がないじゃない。

 

ボランティアって、自分がやると決めてやっているわけで、見返りはない。一見 give  give  give なんですけど、でも結果としては、目には見えない宝物をいっぱいもらっているんですよね。

 

だから、やってみて思ったのは、やってよかった!です。

 

エネルギー的に見ると、しっちゃかめっちゃかひっかき回された感じです。静かな湖に大きな石がいくつも投げ込まれて、バッシャンバッシャン音を立ててていたイメージ。

 

こうやってエネルギーが大きく動くと、世界が変わります。エネルギーが大暴れすると、町も人も全部ひっくるめてめちゃくちゃになります。でも新しいエネルギーは必ずまた起きてくる。これが自然の摂理だと思うのね。そこにクリエイティビティやチャンスが生まれる。

 

この映画祭は、まさに私にとっては「台風」だったかも。自分で全てをコントロールできない状況の中で、心乱れて、それを観察しつつ、アレクサンダーテクニックを使って、ある時は降参し、ある時は手放しながら、自分をしっかりとセンターに持っていくというすごい修行の場でもありました。

 

目的ではなかったけれど、結果として、ボランティアの仲間をはじめ、いろいろな面白い人たちと出会えたことは、人生においての大きな収穫だった。

 

クロージング・フィルム「Hee-火」の監督・主演の大女優である桃井かおりさんが「ずっと老けた新人でいたい」とインタビューの中で答えていました。大御所としてあぐらをかくことなく、チャレンジし続けるかおりさんに共感する点は多く、そんな彼女と一緒の時間を過ごせたことも大いなる刺激になりました。

 

そして、このしっちゃかめっちゃかなエネルギーの波がどこかを突っついたおかげだと信じているのだけれど、本業でも新しい仕事の話が舞い込んできています(これも全く想定外!)

 

 

「定期的に自分をひっかき回すことって大切だよね」としみじみ。昨日は久しぶりに、Laguna Beachの242 Fusion Sushiで才能溢れるミキさんの創作寿司をつまみながら、5リズムのダンス・インストラクターのまさよちゃんと、ミュージシャンのカオルちゃんに話したところ、二人ともウンウン頷いてた。クリエイティブな彼女たちにはすぐ響くから心地よい。

 

まさよちゃんは「それが、フロー、スタッカート、カオス、リリカル、スティルネスの5リズムなんだよね」と。

 

この続きは、また今度。

*写真は映画祭ボランティアメンバーと桃井かおりさん

 

 

可能性はここにある ~ Possibility is Available ~

先日ポッドキャスト番組「ハッピー探訪 MAYA GAJA 」でインタビューしていただきました。ありがたいです🙏

自分であまり何を話したか覚えていないのだけれど、インタビュアの朋子さんが、上手にまとめてくれていました。

「秘訣は、できないと思っていないこと」と。

 

このインタビューを日本にいる母に送ったところ、私のことを「できると信じていつも前向きに歩んできたのね」と過大評価して喜んでくれた。

 

ただ、私が意味する「できないと思っていない」とはビミョーに別のベクトルを向いている。ここは大事なので、書いておこうと思った。

 

私は「できる!」と思って自分を奮い立たせて、困難に立ち向かって頑張っているわけではないの。

 

例えば、赤ちゃんは「自分は歩ける!」と思って前を向いて歯を食いしばって、練習して歩けるようになっているわけじゃないじゃないですか。

 

もともと歩けないという前提がない。

 

いい匂いの方に顔を動かし、面白い音の方に体を動かし、触ってみたい、もっとよく見てみたいものに向かって進む。そのうち、視界がどんどん広がって、興味の対象がいっぱいになって、立ち上がりたくなって、そして歩く。

 

そう言うプロセスがあって、私たちは何かが”できる”ようになっているわけで、”歩くこと”は赤ちゃんの目標でもなんでもない。

 

そりゃあ、歩いている途中で転んだりすることはあるかもしれないけれど、そのままそこで寝ているわけにはいかない。だから、いずれ起き上がる。生きていく上で、ずっとそこで転びっぱなしでいられないやむを得ない理由があって(お腹が空くとか?飽きたとか?寒いとか?)、ただ立ち上がってまた歩く。それを前向きと呼ぶかどうか。

 

私は、人生はそう言うシンプルな営みの連続であっていいと思っています。

 

 

私たちは、競争社会の中で勝ち組になることがいいことのように教育されてきたけれど、本当はそんなことどっちでもいい。

 

 

目の前にある夢中になれることに夢中になっていたら、”できる”ようになるかもしれないし、ならないまま、人生は思いがけず違う方向を指し示してくれるかもしれない。

 

それで良い。それを楽しめば良い。と思っています。

 

 

このあいだのアレクサンダーテクニックの世界会議で、あるスーパースターの先生(もちろん彼はそんなこと思ってない)が、こんなことを言っていました。

 

Possibility is Available 可能性はここにある

 

 

そうそう、そうなんだ。そのことを、私たちは本当はみんな人類のタネとして知っている。教育や社会の常識や規制の中で、ただ忘れてしまっているだけ。

 

 

よろしければ、インタビュー前半をお聞きください。

 

*可愛い写真は、友人のベイビーちゃん、スカイくん。

 

 

017 「オレンジカウンティ」アレクサンダーテクニック教師のマスダ 逸子さん:秘訣は、できないと思っていないこと(前編)

 

とりあえずヨガ

「とりあえずビール!」も気になっている言葉なんだけど、「とりあえず」って何でしょう?

好きとか、嫌いとかあんまり深く考えずに、習慣でやっとくか、みたいな感じですよね。まあ、嫌いではなさそうです。

でもそれって、本当のところビールさんに失礼なんじゃないかってずっと思っていました。ビールだって、この世に生まれて来たからには、あなたが欲しい、と言われて飲んでもらいたいはず。あなたの切れ味やコクや苦さがたまらなく好き、だから飲みたい、と言われたいに違いない。

まあ、ビールはともかく、、、同じように「運動不足解消のために、とりあえずヨガやってます」とか「とりあえず走ってます」「とりあえずワークアウトしてます」と言う人たち、いますよね?

 

きっぱり言います。

 

やめてください!

 

「とりあえず」やるのは、失礼を通り越して危険だからです。怪我人続出です。

自分の体の声を聞く。
体の調子を知る。
体のくせを知る。
体をどのように使ったら効果的かを知りながら動く。
周りのスペースと自分の関係に意識を持つ。
そして何より、なんのためにやっているのか意図を持つ。

そう言った意識と気づきを持ちながら丁寧にやると
体は強制された動きではなく、伸びやかな動きに変わってきます。

そうすると、アクティビティ自体がどんどん楽しくなって、どんどん自分のことも愛おしくなる。

先週1週間、アレクサンダーテクニックの世界会議に出席してきました。朝7時から、アレクサンダーテクニックを使ったヨガのクラスで私の1日はスタート!

 

手と床、頭と背骨、骨盤と背骨、肩と肋骨、そして全体・・・体の使い方がよければ、呼吸は自然に楽におきて、体はもっと広がる、を体験してきました。このワーク、レッスンに取り込んでいきます。

 

まずは、”とりあえず”をやめるから始めてみましょうか。