Nice to Meet You 前半

ロサンゼルス近郊で毎週放映されているインタビュー番組 Nice to Meet Youに出演させていただきました。「負のスパイラル」から抜け出す方法を語っています。

Nice to Meet You 後半

ロサンゼルス近郊で毎週放映されているインタビュー番組 Nice to Meet Youに出演させていただきました。「負のスパイラル」から抜け出す方法を語っています。

3)頭から動いて、体はついていく。

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3)頭から動いて、体はついていく

 

ちょっと右を見てみてください。次に左の方を見てみてください。今度は、どんな風に頭が動いているか意識してやってみてください。首や肩の緊張、頭の重さなどなどを感じながら、自分がどんな風に頭を回しているのか、興味を持ってやってみてくださいね。正しいとか間違っているということはありません。

次に、目を使ってゆっくりと景色を見ながら右を見てください。同じように左を見てください。

1、2回目と3回目の今となにか違いがありましたか?

1、2回目は“頭を動かしました”よね。3回目は目が動いたので自然と“頭が動いてしまった”のではありませんか? カラダはどうでしたか?3回目の時は、カラダも自然とねじれていきませんでしたか?

私たち人間を含む脊椎動物はみんな、目で追う方に頭が動き、それが脊椎に伝わり、カラダ全体がついていくようにデザインされています。

たとえば、野生のチーター。美しく走っている姿を写真などで見たことがあると思いますが、カラダが先に動いてしまって、頭が後からついていく、なんてことは絶対にないのです。獲物を目で追い、頭がリードし、カラダ全体がしなやかに動き、四肢が自由にのびのびと大地を蹴ります。

私たち人間も、赤ちゃんを見るとそれが顕著です。興味のある方向に目で追い、それに伴い頭が動いて、やがて寝返りをうつようになります。カラダを動かして寝返りをうっているのではなく、頭が動いてねじれながらカラダが動いてしまっているのです。

なのに、大人になった私たちはそれをまるですっかり忘れてしまったかのような動きをします。

子供の運動会の親の部で、一生懸命走って 転んでいる人が時々いますよね。「気持ちだけ先に行ってしまって、カラダがついていかなかったよ〜てへへっ」なんて言ったりしています。実は、カラダがついていかなかったのではなくて、カラダが先に行ってしまって、頭が置いてきぼりになり、顎を突き出したような動きになっていることが多いのです。それはどういうことを意味するかというと、ブレーキです。乗馬をしたことがある人ならわかると思いますが、馬を止めたい時は手綱をぐっと引いて、馬の頭を引っ張ります。 頭を引っ張ると、頭が脊椎に押し下げられ、動けなくなります。お母さん、お父さん、ブレーキをかけながら走っているのですから、カラダはしなやかどころかガチガチ、足の動きも制限され、もつれてしまうのは当然ですね。(はーい、私のことです。)

さて、最初にやった実験を思い出してみてください。[頭を動かした時]と、[頭が動いてしまった時]で、動きはどう違いましたか?頭が動いてしまった時の方が、軽やかではありませんでしたか?そして、カラダも自然とついていったはずです。ここが一番大切なところです。「動かそう」と意識してカラダの部分に力をいれる代わりに、首の緊張を解いて「動いてしまう」状態に持っていくことで、私たちのカラダ全体は、より大きな自由を手にいれることができるのです。

 

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【カラダ取扱説明書】人間のカラダは、すべてのパーツが効果的に機能しながら、全体が調和されて動くよう精密に製造されております。末長く、美しく、快適に使用するために、ご使用上の注意事項をあらかじめお読みください。

1)首は常に柔らかさを保ち、余計な力を入れない。

2)頭を押し下げない。

3) 胴体が長く広くなれるように解放する。

(Orange Network 2015年5月号に掲載)

 

2) カラダを観察してみましょう。

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では、立ってみてください。そして自分の姿を頭の上から足の先までスキャンするように感じてみてください。鏡の前で立って実際に見てみるのもいいですね。でも、なにもしなくていいです。いえ、なにもしないでください。ただ自分がどのように立っているか観察してほしいのです。
□ 顎を突き出していますか?
□ 肩はあがっていませんか?背中は丸まっていますか?
□ 肩が内側入ってませんか? それとも胸を突き出している感じでしょうか?
□ 重心は足のどこにありますか?
□ 呼吸はどうですか?

これは「悪い姿勢を治していい姿勢にする」ことが目的ではありません。慣れ親しんだ無意識の習慣に気づき、意識をもってよりよい選択を行うためのはじめの一歩と思ってくださいね。

私たちは立ったり、座ったりというなんでもない動きに、注意を払うことは ほとんどありません。ある人は膝を固めて(膝の裏側に力をいれて)立つことが日常的な癖になっているので、そうしていることに気づきもしないのです。

その状態でいると、全体のバランスを取るために、骨盤を前に押し、頭を押し下げ、足首も固めてしまう傾向にあります。“押す”ことで、どの関節も自由な動きができなくなり、“カラダの硬い私”が出来上がります。若い頃はそれでもなんとかやっていけたカラダも、歳を重ねていくうちに悲鳴を上げ始めます。

腰痛のある人がドクターに行くと「椎間板ヘルニアの一歩手前ですね」とか、「背骨と背骨の間のジェルが少なくなっています」などなど言われますよね。そして痛み止めを処方していただいたり、鍼で痛みをブロックしてもらったり、カラダのゆがみを調整していただいたりして、その場をしのぎます。コアを強くする運動を勧められたり、柔軟体操を教えてもらったりもします。そのどれもがある意味有効と言っていいと思うのですが、自分がやっていたことをやめなければ本当の解決にはなりません。だから、『自分はなにをやっているのか』という気づきがすごく大切なのです。もうお気づきだと思いますが、この膝を固めていた“ある人”は私です。

自分のカラダを注意深く見てみると、実は腰痛は腰が悪いのではなく、別のところに原因があって、その結果として腰痛が起きていることに気がつきます。私の場合、膝を固める、という癖がそのひとつでしたが、実際には、どこか一箇所だけを治せばいいというわけではないのです。
私たちのカラダは部分部分が単独の集まりで存在しているのではなく、お互い影響しあって全体で存在しているので、たとえば膝の癖だけを治して全体のコーディネーションをみなければ、他ところに負担がかかるだけなんですね。

じゃあ、どうすればいいのさ、ということなんですが、なにを始めるにも、頭と首と背中の関係から見ていきます。字数が足りなくなってしまったので、来月号に続きます。今月は「自分のカラダを観察」して、ノートに書いておいてください。

 

 

 

 

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【カラダ取扱説明書】人間のカラダは、すべてのパーツが効果的に機能しながら、全体が調和されて動くよう精密に製造されております。末長く、美しく、快適に使用するために、ご使用上の注意事項をあらかじめお読みください。

1)首は常に柔らかさを保ち、余計な力を入れない。

2)頭を押し下げない。

3) 胴体が長く広くなれるように解放する。

(Orange Network 2015年4月号に掲載)