頭があちこち彷徨い始めたら

毎日10-15分の時間をとることくらい、絶対に誰だってできるはずなのに、ここ3日間、それを怠った。

 

そしたら、どうなったか。

集中力の低下。
あれこれやりたいことがいっぱいで
アイディアやTO DO LISTが頭の中を彷徨って、
あれこれ心配になって、
感情をのぞいてみたら、めっちゃネガティブ。

あるいは、極度の集中(自分を見失う)。
ふと気がつくと夜中。
やばい、ご飯食べてない。お腹すいた。

今日は、何はともあれ座ることにした。

 

思考がフル回転して落ち着かない。
フル回転していたら良さそうなものだけれど、空回りしている感じ。
何もつかめない。

空っぽになったと思った先から、何かが頭にやってくる。
なんてこっタイ。

いますぐ立ち上がって、
思いついたことに取り組みたい気持ちを抑えて
とにかく座る。

3日でダメになっちゃった私。
ちゃんとやろう。と猛烈に反省。

この瞑想も、
体が通らないとちゃんと繋がらない。

 

体のあちこちが痛くなってきたら、
それだけでスペースと繋がれない。

スペースは体の中にもある。
自分の周りにもある。
宇宙のこともスペースと呼ぶ。

 

最近、アレクサンダーテクニックの生徒さんたちも瞑想する人が多い。どうやって座ったらいいか、聞いてくる。

基本に戻って。
余計な体の緊張に気づいて
そこから解放していく。

 

体がデザインされたように座る。
それが一番無理がなく
それが一番バランスが取れ
ハーモニーが生まれる。

「瞑想とアレクサンダーテクニック、似てますよね?」と良く言われる。似ているけど、違う。

アレクサンダーテクニックを使って瞑想をすると、もっとも効果的。

アレクサンダーテクニックは、すべてのアクティビティの土台となる基礎。ダンスをする人も、テニスをする人も、演技する人も、料理する人も、大工する人も、瞑想する人も、デスクワークする人も、自分という体を使い切れてこそ、力を発揮できる。

意識を持つこと。これは知識ではなく、訓練によってのみ使えるようになっていく。だから、怠っちゃダメ。できたと思ってやめちゃダメ。と、自分に言い聞かせた今日でした。

ちょっとだけ日本に行きます。こちらは一般公開のクラスです。お時間が合えば、ぜひいらしてください。

自分の使い方トレーニング 
<体を緩めて、頭と心も緩める>
9月29日(土)11-12:30
渋谷おうちギャラリー
〒150-0002  渋谷区渋谷3-12-25
1)自分の体を知ろう (アレクサンダーテクニック基礎)
2)体の余計な緊張を緩める方法を学ぼう (アクティブレスト)
3)伸ばすことではなく、緩めること (ストレッチ)
4)瞑想

お申し込み/お問い合わせ
Info@itsukojmausda.com

 

 

 

 

”意識と気づき”が体を助けてくれる

 

パーキンソンズ病を発症して15年、アレクサンダーテクニックを学んで9年の患者さんが、スタスタと歩けるようになった様子を写したこのビデオをご覧ください!

どんな病の人も、心身のより良いよい使い方を学び、実践することで、治療の手助けになり、日々の生活をより快適にすることができるということは、今までにも何度も言ってきていましたが、まさに、それを彼女が証明してくれています。

 

このビデオの中で、彼女は「こんな風に歩けるようになったんだもの、だから私はアレクサンダーテクニックが好き」と言っています。

 

2年前に発足された、パーキンソンズ病患者のためのアレクサンダーテクニック[Poise Project]は、今や世界中に発信されていて、私も今年、地元南カリフォルニアで参加しました。

ほんの少し、体の使い方のアイディアを変えただけで、動くのが一苦労だった患者さんがすっと立ち上がるのを、この目で、この手で目撃しました。そして、何よりも嬉しそうな顔。希望を持った笑顔にこちらの方が励まされました。

 

そう、もっとちゃんと伝えなきゃ、と。

 

実は、この春に東京で行なった私のワークショップに参加してくださった三輪さんは「脊柱靭帯骨化症」という難病を患っている方でした。パーキンソンズ病とは違う難病ですが、神経の圧迫症状や運動障害が出るという点では似ているかもしれません。

 

病気ゆえなのか、三輪さんの自分の体に対する意識はかなり高く、”気づき”が参加者の誰よりも鋭く、どんな些細な変化も言葉に表すことができていました。

 

例えば、ほんの少し、頭と首の位置のアイディアに意識を持っただけで「あ、軽くなった!」と言ったような。。。

 

難病であることに目を逸らさず(自暴自棄になった時期もあったとおっしゃっていましたが)、まっすぐに向き合って、少しでも自分をよく使いながら、人生を楽しもうという三輪さんの強い意志の表れでもあると思いました。

 

その証拠に、私はどのワークショップの最後にも、参加者の方達にも「気づきがあったら、私にぜひメールでシェアしてくださいね」と言って奨励しているのですが、シェアし続けているのは、この三輪さんだけです。

 

意識を持つことで、発見と喜びが生まれ、自分の体の使い方がさらに良くなっていく。こういったプロセスが本当に大事。だって、残念ながら、一度や二度のワークショップやセミナーで学んだことが、身につくなんてことはほぼ不可能ですから。

 

最近、三輪さんから南アルプスの山旅のご報告をいただきました。本人の承諾をいただきましたので、メールをシェアさせていただきます。

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逸子さま

昨日、南アルプスから無事に下山しました。
当初二泊三日の予定でしたが、天気に恵まれたこと、気温が低く過ごしやすかったことから、一日日程を伸ばし三泊四日の山旅になりました。

今回の山旅では、甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳の二山を登りました。

甲斐駒ケ岳は、往復9.6km、時間は9時間13分。
仙丈ヶ岳は、往復10.9km、時間は、9時間7分。
どちらもそれなりに長いルートでした。
特に1日目の甲斐駒ケ岳は、頂上付近が岩山で、手も足も同時に使う岩登りもありました。

さて今回の登山、逸子さんにアドバイスをいただいたので、私も美和ちゃんもカラダの使い方を意識して登りました。

そして気づき。
登りでは、カラダを意識して登るうちに、重い荷物を山小屋に運ぶ歩荷さんの歩き方がとても上手にカラダを使ってるのでは?との考えに至り。
歩荷さんの歩き方を意識してみました。
歩幅は小さく、ベタ足で、一歩一歩膝をしっかり伸ばし、カカトから膝、股関節、背中、頭まで、カラダを押し上げたら真っ直ぐになる感じです。
この登り方だと頭は上に上に向かいます。
そして歩いてみて気づき。
頭もカラダも足も、登る方向を意識すると全身のベクトルが揃い、小さな力で登ることが出来る事に気づきました。
骨盤で登る感覚もカラダへの負担が少ないことに気づきました。

また下りでは、首がうつむきがちで、カラダの重心は常に下に下に下がるイメージでしたが。
途中から、逆に上に向かうイメージで下ってみたところ。
いつもより足への負担や首への負担が少ないことに気づきました。

今回の山旅で、カラダを使う時の方向を出すことが、大切だなーと。

以上、ざっくりですが、今回の山旅で気づいたことです。

三輪篤司

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三輪さんがすごいことは、ここで私が述べるまでもありませんが、彼の気づきの鋭さに感嘆しました。

”カラダを使う時の方向を出すことが、大切だなー”

本当に、これに尽きるのです。
普段の生活の中で、これができるようになれば、難病の人の動きの助けはもちろん、肩こりや腰痛の軽減、ストレス解消にも役だっていきます。

9月、東京でワークショップ、プライベートセッションを行います。
ご興味のある方はご連絡ください。

info@itsukojmasuda.com

 

 

可能性はここにある ~ Possibility is Available ~

先日ポッドキャスト番組「ハッピー探訪 MAYA GAJA 」でインタビューしていただきました。ありがたいです🙏

自分であまり何を話したか覚えていないのだけれど、インタビュアの朋子さんが、上手にまとめてくれていました。

「秘訣は、できないと思っていないこと」と。

 

このインタビューを日本にいる母に送ったところ、私のことを「できると信じていつも前向きに歩んできたのね」と過大評価して喜んでくれた。

 

ただ、私が意味する「できないと思っていない」とはビミョーに別のベクトルを向いている。ここは大事なので、書いておこうと思った。

 

私は「できる!」と思って自分を奮い立たせて、困難に立ち向かって頑張っているわけではないの。

 

例えば、赤ちゃんは「自分は歩ける!」と思って前を向いて歯を食いしばって、練習して歩けるようになっているわけじゃないじゃないですか。

 

もともと歩けないという前提がない。

 

いい匂いの方に顔を動かし、面白い音の方に体を動かし、触ってみたい、もっとよく見てみたいものに向かって進む。そのうち、視界がどんどん広がって、興味の対象がいっぱいになって、立ち上がりたくなって、そして歩く。

 

そう言うプロセスがあって、私たちは何かが”できる”ようになっているわけで、”歩くこと”は赤ちゃんの目標でもなんでもない。

 

そりゃあ、歩いている途中で転んだりすることはあるかもしれないけれど、そのままそこで寝ているわけにはいかない。だから、いずれ起き上がる。生きていく上で、ずっとそこで転びっぱなしでいられないやむを得ない理由があって(お腹が空くとか?飽きたとか?寒いとか?)、ただ立ち上がってまた歩く。それを前向きと呼ぶかどうか。

 

私は、人生はそう言うシンプルな営みの連続であっていいと思っています。

 

 

私たちは、競争社会の中で勝ち組になることがいいことのように教育されてきたけれど、本当はそんなことどっちでもいい。

 

 

目の前にある夢中になれることに夢中になっていたら、”できる”ようになるかもしれないし、ならないまま、人生は思いがけず違う方向を指し示してくれるかもしれない。

 

それで良い。それを楽しめば良い。と思っています。

 

 

このあいだのアレクサンダーテクニックの世界会議で、あるスーパースターの先生(もちろん彼はそんなこと思ってない)が、こんなことを言っていました。

 

Possibility is Available 可能性はここにある

 

 

そうそう、そうなんだ。そのことを、私たちは本当はみんな人類のタネとして知っている。教育や社会の常識や規制の中で、ただ忘れてしまっているだけ。

 

 

よろしければ、インタビュー前半をお聞きください。

 

*可愛い写真は、友人のベイビーちゃん、スカイくん。

 

 

017 「オレンジカウンティ」アレクサンダーテクニック教師のマスダ 逸子さん:秘訣は、できないと思っていないこと(前編)